moonbell は月面の地形情報を音で聴くプロジェクトです。

月周回探査機「かぐや(SELENE)<http://www.jaxa.jp/projects/sat/selene/index_j.html>」は、
2007年9月14日、午前10時31分、種子島宇宙センターから打ち上げられました。
現在、かぐやは14種類の観測機器による観測を続けながら、2009年初夏までの予定で月の極軌道を周回しています。
moonbellは、現在、その観測機器の一つ、レーザ高度計(LALT)の高度データを音程に変換しています。

created by "and space" moonbell project team with JAXA/SELENE
Ichiro Higashiizumi, Takuya Shimada, Takashi Yamaguchi, Satoru Higa, Tom Vincent, Junya Hirokawa, Eriko Kobayashi, Hikaru Koike
2008 - 2009

KAGUYA LALT DATA observed by JAXA/SELENE and proceed by NAOJ
LUNAR IMAGES: CLEMENTINE (NASA)

English

moonbellには「周回再生」と「フリースクラッチ」の2つのモードがあります。
また、これらとは別に、音に合わせて画面の色パターンが変化する「グラフィックスクリーン」にすることもできます。

周回再生モード
このモードでは、衛星の周回軌道に沿って地形の音が再生されていきます。
かぐやがデータを測定している軌道上のポジションや、その高度グラフ、音階マップ等が表示されます。

フリースクラッチモード
このモードでは、月球上で自由な軌跡に沿って音を聞くことができます。
ターンテーブル上のレコードに針を落とすように、自由に月を回転し、軌跡を描くことができます。

グラフィック・スクリーン
音データからカラーパターンを生成するモードです。
プロジェクタで投影するなどして、色の変化する空間をつくるなど、いろいろな用途が考えられます。


[インターフェイスについて]

moonbellの画面下のボタンで2つのモードの切り替え、
設定画面の表示、グラフィックスクリーンへの切り替えなどがおこなえます。

「周回再生モード」

このモードでは、衛星の周回軌道に沿って地形の音が再生されていきます。
かぐやがデータを測定している軌道上のポジションや、その高度グラフ、音階マップ等が表示されています。
右上のグラフでは、グレーの水平線が起伏の大きなうねりを、
白い図形が詳細な起伏を表わし、
それぞれがベース音とトップノート(メロディ)に対応しています。
スクリーン内をドラッグすることにより、月球を自由に回転させることができます。
かぐやを示すポインタを月面上でドラッグすると、 その場所からmoonbellをスタートさせることができます。

「フリースクラッチ・モード」

このモードでは、月球上で自由な軌跡に沿って音を聞くことができます。
月面上をドラッグすることにより、フリーハンドで軌跡を描くことができ、
サウンドは軌跡の長さに関係なくループ再生します。
月面の外側エリアの黒い空間をドラッグすれば、月球そのものを自由に回転させることができます。
緑色のグラフはトップノート(詳細な起伏のメロディ)に、
カーソルを中心に広がる色はベース音(大まかな起伏)に、
背景の色はメトロノーム音に、
それぞれ対応しています。

「グラフィック・スクリーン」

音データからカラーパターンを生成するモードです。
スクリーンはメイン・ノートとベース・ノートに対応しており、
高度が低いほど左寄りから、高度が高いほど右寄りから、新しい色が現れます。
環境音楽とモーショングラフィックスによる空間デザインなどに応用できます。
フルスクリーンで表示すると特に効果的です。

「設定」ボタン
このボタンをクリックするとmoobellの設定画面が現れます。
この設定画面からmoonbellの音色や速度などを変更でき、
高度データをどのような音に変換するか選択できます。
各パラメータの設定組み合わせを自由にカスタマイズできるほか、
簡易プリセットもいくつか用意されています。
設定画面を隠すには、タブをもう一度クリックします。

設定画面

設定画面左端のタブをクリックすることにより、 インターフェイスのカテゴリーが大きく切り替ります。

プリセット
プルダウンメニューの中に、楽器音、音列、その他高度データを音に変換する
各種パラメータの組み合わせがプリセットされています。
プログラム例が数パターン、プリセットされているほか、すべてをマニュアルで設定していくモードもあります。
メニューからプログラムを選ぶことで、パラメータの変更による曲調の変化を確かめることができます。
各パラメータを個別にエディットすれば、自分なりのカスタマイズをすることもできます。

再生速度
かぐやが実際に月周を飛行している速度の何倍で、
moonbellの音を再生するかを決定します。1倍〜30倍まで選択可能です。


音色
演奏する楽器の種類を選択するメニューです。
※標準的なGM音源に搭載した楽器名を表示しているため、
使用しているMIDI音源(「MIDI device」で設定)がGM音源ではない場合には、
選択した楽器と異なる楽器で演奏されることもあります。(他のパートも同様です)。

音量
音量を調整します。

音程範囲
演奏する音程の範囲を設定します。
MIDIノートナンバーに対応した0から127までの数値で指定します。

音列プログラミング

プリセット
代表的な音列があらかじめプリセットされており、
マトリクス上でゼロからすべてを一つ一つプログラムする必要はありません。
このプリセットは音列(スケール/調性)のみを扱っており、
左上の全体プリセットに対してサブ的に働きます。
演奏時には、ベース・ノートとメロディの音列が調和的になるようセッティングされています。

プログラミング・マトリクス
奏でられる音階(スケール)を決定します。
チェックボックスは12音階の「ド(C)」から「シ(B)」までの各音に対応し、チェックした音階だけを演奏します。
チェックボックスのON-OFFはクリックすることにより行います。
これにより、ベース音とメロディ音の調性をすべてプログラムすることができます。
また、現在、鳴っている音が表示されるインジケーターにもなります。


MIDI device (ミディ・デバイス)
音を演奏するMIDIデバイスを選択します。
※メニュー項目はユーザーの環境(OSなど)に依存しているため、
項目によっては音が鳴らないデバイスもあります。
音が鳴らない場合は、別のMIDIデバイスに切替える必要があります。
また、選択したMIDIデバイスがGM音源でない場合は、
各パートで設定した楽器とは異なる音色で演奏されることがあります。

Language
使用する言語を選択します。

デモンストレーション用サウンドファイルがアーカイヴされています。
(MP3/STEREO)

orbit / speed / local relief range / average roughness / note range / scale


01: piano with looping-echo+tremolo (0001 / x4 / 2500 / 30 / 40-80 / diminish ) approx.27.2MB
02: marimba (0005a / x10 / 3000 / 30 / 20-100 / diminish ) approx.1.01MB
03: synth ensemble (0001d / x10 / 2500 / 25 / 20-80 / chromatic ) approx.14.3MB
04: piano on cosmic-organ+steel-bass (0001 / x10 / 2500 / 30 / 40-80 / diminish ) approx.10.2MB
05: piano with phase-shifter (0001 / x10 / 2500 / 30 / 40-80 / chromatic ) approx.9.8MB
06: synth pad on piano+bass (0002a / x4 / 2500 / 25 / 20-80 / diminish ) approx.27.3MB
07: synth pad on picking-metal+strings (0002a / x4 / 2500 / 25 / 20-80 / diminish ) approx.27.3MB